ネントレで後悔しないためのポイントまとめ
寝かしつけトレーニングにあたる「ネントレ」を始めたものの、上手くいかずに途中で諦めてしまうケースや思った通りに進まずにストレスを抱えてしまうことが多いようです。スタートする時期やちょっとした認識の違いで、うまくいかずに後悔することも。ネントレについての実体験やトレーニング方法を学んでお子さんのネントレに挑戦してみてください。
ネントレはいつからはじめる?後悔しないために
ネントレはいつ頃からはじめるのが良いのかと言うと、一般的には生後4ヶ月〜6ヶ月ごろが適しているとされています。ただし、幼い頃の成長は個人差があるので以下の点も踏まえてはじめることをおすすめします。
- 3時間程度をまとめて眠れるようになっていること
- 授乳の時間や間隔が安定してきていること
- 体重の増加など順調な健康状態が継続していること
そのほかに、とくに重要なことはママとパパそれぞれがネントレについてしっかりと理解し、準備してからスタートすることです。親の生活リズムを整えるためにもついつい、曖昧な認識ではじめてしまいがちですが、大切な子どもに負担をかけてしまったり上手くいかないことで余計なストレスを感じ後悔に繋がってしまうことも。
後悔をしないためには、ネントレに対する知識をしっかりと学んでから行うことと、成功を意識しすぎて思い詰めないことも大切になります。
ネントレであった失敗の実体験と後悔の理由
これまでにネントレに挑戦したママやパパが実際に体験した失敗や後悔の理由をまとめてみました。
①はじめるのが早すぎた
先にも説明しましたが、お子さんの成長が追いついていない時期(生後3ヶ月未満など)にはじめてしまうことで、成長の負担になってしまったりストレスを与えてしまいます。思った通りに進まない可能性が高まってしまうのも事実なので、親の寝不足で早くネントレをスタートしたいと思っても、そこはグッと堪えて適切な時期まで我慢の時です。
②同じ環境を続けられなかった
生まれてまもない赤ちゃんにとっては、ネントレのひとつをとっても新しい挑戦であり、負担のかかることです。ネントレは眠るまでの流れを一度決めたら極力同じルーティーンになるようにしてあげましょう。そうすることで赤ちゃんも混乱せずに徐々に眠りにつく環境をおぼえられるようになります。
③家族での話し合いが足りなかった
ママは同じように寝かしつけまでのルーティーンを決めて進めていても、夫婦間での認識を擦り合わせができておらず、パパに確認したら違う対応をしていたなんてことも多いそう。ネントレをする前はもちろん、はじめた後で思う通りにならなかったことやその時にどうやって対応したかなど、ふたりの目標や生活リズムを分かり合えるよう話す機会を増やしてみてください。
後悔しないネントレ、挑戦するメリットとデメリット
ネントレは必ずしも行わなければならないことではありません。家庭によっても向き不向きはあるので、挑戦するメリットとデメリットをよく理解したうえで進めてみましょう。
ネントレが成功した後のメリットは親の睡眠時間が確保できる、赤ちゃんの寝つきが早くなる、体内時計が整うようになるといったことが挙げられます。中でも、赤ちゃんが生まれてからまともに眠れる日が少なくなっている親にとって、ぐっすり眠れる時間があることは大きいメリットです。
睡眠が取れることで親の精神的も安定し、お子さんと接する時間に心の余裕が持てることで赤ちゃんの心の成長にも良い影響を与えられます。
その反面、ネントレをすることで起こる可能性のあるデメリットは、お子さんが慣れるまでの期間の親子それぞれのストレスや夜泣きが一時的に悪化するといったことが考えられます。ただでさえ余裕がない中で行うことがほとんどなので、進めるうちに間違った方向に進んでいる場合も多くなります。
とくに放置法と呼ばれる赤ちゃんが泣き止むまでの間すぐに対応せずに離れたところから見守る方法は赤ちゃんにとって強いストレスになることもあるので、お子さんの性格によっては行わない方が良い場合もあります。
代表的なネントレ方法
大切なのは方法だけではないのですが、参考までに代表的なネントレ方法を記載します。
フェードアウト法
これは、段階的に親が赤ちゃんの入眠に関わる関与を減らしていく方法です。抱っこで寝かしていたのであれば、ベビーベットのそばで手で触れながら寝かしつけて上手くいくようになれば、隣で座るだけと、だんだんと睡眠前の関与を減らしていくようなやり方です。
放置法
泣いていてもそのままにして、泣き疲れて眠るのを待つ方法です。赤ちゃんと別の部屋にいて放置を推奨していると勘違いされやすいですが、徐々に入眠できるようになるまでは近くで見守るのが正しい方法です。しかし赤ちゃんにとって泣くことは親と会話できる唯一の方法であり、それを無視する方法は良くないとされない考え方も多いです。
フェーバー法
フェーバー法は赤ちゃんが泣いた場合にすぐに対処せず、数分単位で段階的に対応するまでの間を長くしていく方法です。はじめは泣き止んで寝るということは難しいので、徐々に自分ひとりで眠れる感覚を養っていく方法になります。
ネントレはなぜ(何のため)必要なの?
ネントレは赤ちゃんの生活リズムを整えることで、乳児の成長に大切な期間を健康的な睡眠習慣をつけられ、その後の成長においても集中力や感情の安定、学習能力の向上など、良い影響を与えられます。質の高い睡眠を早くから導入することで、数年後に親戚の集まりなど、親の都合でいつもの時間で寝かしつけできない日があっても、日常がはじまればいつも通りの睡眠時間に比較的簡単に戻せるようになるのも大きな利点です。
ネントレしたことで体験した効果
実際に私の息子はネントレに挑戦してから、入眠が安定するまでには1~2ヶ月程度の時間がかかったと記憶しています。
書籍などを頼りにネントレを行いましたが、本の内容通りにはもちろん進まないので、ネントレに大事な点(入眠をはじめる時間、起こすまでの時間、部屋の光の調節など)をいくつかまとめて「上手くいかなくて当たり前だから、続けていこう」とだけ決めました。
上手く眠れるようになるまでは、体力的にも厳しい中で夫婦で話し合いながら進めていくだけでも、精神的にも体力的に厳しかったです。ただ、一度習慣が身につくと夜泣きの回数も少なくなり、私たち夫婦の睡眠時間も確保できるようになったことで、それまでの寝不足が信じられないくらいに楽になったことを覚えています。
まとめ
ネントレに挑戦してみることは、夫婦間や子どもとの生活にとってメリットが大きいです。しかし、子どもの性格や家庭環境によっても上手くいくまでの期間だけでなく、適切な方法が違います。
一度挑戦してみた結果、失敗してしまった場合でもまた期間を改めてチャレンジしてみた結果、当時よりもスムーズに進んだという事例も多いそうなので、絶対に成功させようと強く意気込みすぎずに「ダメなら、また時期を変えてネントレしてみよう」くらいの気持ちで望むのがいいかもしれません。
更新日: 11/5/2024